炭酸パックの役割

くすみ・ごわつきの改善

加齢やストレス、生活習慣の乱れなど、様々な原因で肌の生まれ変わりサイクルが乱れます。肌サイクルが乱れると、古い角質が肌表面に残った状態になります。古い角質は水分を保持することができず、乾燥した印象やくすみ、ごわつきにつながってしまいます。炭酸の泡による程よい刺激で肌表面に残っている古い角質が取り除かれることで、肌のくすみやごわつきの改善が期待できます。

黒ずみ改善

特にTゾーンで目立ちやすい毛穴の黒ずみ。毛穴に詰まった皮脂や古い角質の酸化が主な原因として挙げられます。炭酸ガスのシュワシュワ泡で毛穴の汚れを洗浄することで、黒ずみ改善が期待できます。

保湿して健やかに保つ

シワやニキビなど、あらゆる肌トラブルの予防には適切な保湿が非常に重要です。パックは、化粧水を手に取って肌になじませる場合と比べて水分が蒸発しにくく、潤いを与えやすくなります。美容成分が含まれるパックの場合、パック後のスキンケアもシンプルになるでしょう。ただし、パックして放置する時間が長すぎるとかえって乾燥してしまうため、放置時間はパッケージの推奨時間を守ることが大切です。

肌の状態によっては配慮する

炭酸パックはシュワシュワした泡が肌に良い刺激となり、引き締める効果があります。しかし、肌の状態や肌タイプによっては刺激が強すぎることもあります。特に敏感肌や乾燥肌、アトピー、炎症がある場合は、炭酸パックの使用には十分注意が必要です。使用前に肌が薄い部位・柔らかい部位でパッチテストを行い、肌の様子を見ることをおすすめします。肌に合わない場合は無理に使用を続けず、使用を控えることが大切です。

ジェルタイプ

ジェルタイプの炭酸パックは、チューブに入った商品や複数の材料を混ぜて使うタイプがあります。量を調整しやすいのが特徴で、手作り感覚で楽しめます。ジェルを塗布したら放置してジェルの中の炭酸ガスを放出させるものもあれば、ジェル塗布後に専用シートで覆うタイプもあります。パックしたら、洗い流すタイプと固まったジェルを剝がすタイプがあり、ジェルタイプにも様々な商品があります。

泡タイプ

泡タイプはスプレー缶入りのものが多く、泡で出てくるため混ぜる手間がなく手軽に使えるのが特徴です。パック後は洗い流すタイプが多く、お風呂でも使いやすいでしょう。

シートタイプ

顔の形のシートマスクに炭酸が配合されたタイプです。シートを取り出して顔全体に貼るだけなので、最も簡単に使えます。ムラにならないよう、顔にまんべんなく密着させるのがポイントです。

このように、種類によって特徴や使い方が異なり、人によって使い勝手の良さも変わるでしょう。ご自身のライフスタイルや肌の調子を考慮した炭酸パックを選ぶことで、継続しやすくなります。スキンケアに炭酸パックを取り入れる際は、ぜひ参考にされてください。

クレンジング・洗顔

炭酸パックの効果を最大限に発揮するためには、事前のクレンジングや洗顔が重要です。洗顔を怠ると、古くなった角質や皮脂、ほこりなどが肌に残り、パックの効果を妨げてしまいます。まずは手を十分に洗って清潔にした後に洗顔料を泡立てます。泡で優しくマッサージするように顔全体を洗います。このときゴシゴシと強くこすらないよう気をつけましょう。最後は水やぬるま湯でしっかりすすぎ、清潔なタオルで軽く押さえるように水分を拭き取ります。

パックの塗布

炭酸パックを適量手に取ります。シートタイプはシートが顔にしっかり密着するように貼り、ジェルタイプや泡タイプは顔全体にムラなく伸ばしていきます。塗布する際は、目や口の周りなどの粘膜に付着しないように注意が必要です。泡立てるタイプの炭酸パックは、時間が経つと泡がヘタれてしまうことがあるため、泡立てた直後に塗布するのがおすすめです。商品によって泡のテクスチャは異なり、薄く塗布するのか、厚く塗布したほうが良いのかはパッケージの指示に従います。

パックタイム

塗布したらパックタイムです。商品によって放置時間が異なり、パッケージに表示されている時間を守ることが大切です。推奨時間を超えてパックをすると、かえって肌の乾燥につながる可能性があるため注意しましょう。また、推奨時間内であっても刺激感がある場合はすぐに洗い流すことをおすすめします。

パックの洗い流し

パックタイムが終わったら、洗い流していきます。刺激を与えないよう、ゴシゴシこすらずに丁寧に洗い流します。水やぬるま湯で30回程度すすぐと、すすぎ残しを防げます。

保湿ケア

炭酸パックが終わった後の肌は、スキンケアがなじみやすい状態です。化粧水や乳液でしっかりと保湿しましょう。保湿せずにそのままにしておくと、肌が乾燥してトラブルの原因となる可能性があります。スキンケア用品は叩き込むのではなく、なじませるように使うことが重要です。化粧水で肌を整えた後は、乳液で水分を閉じ込めましょう。丁寧に保湿することで、炭酸パックの効果を最大限に実感できます。